内容説明
永い中国の歴史の中でも最も洗練され完成した様式を備えた南宋の建築様式を移入し、中国禅寺の制度に倣って創設された中世鎌倉五山の禅院建築について、創立から鎌倉時代末および南北朝期における最盛期の主要伽藍はもとより室町時代前期にいたる塔頭の歴史・規模を詳述し、わが国の中世建築の成立に極めて重要な位置を占めることをより精細・具体的に論じた労作。
目次
前編 鎌倉五山の伽藍配置と主要堂宇の形式(建長寺の伽藍;円覚寺の伽藍;寿福寺の伽藍;浄智寺の伽藍;浄妙寺の伽藍)
後編 鎌倉五山の塔頭における主要建築の構成と形式(開山塔頭における主要建築の構成と形式;諸塔頭における主要建築の構成と形式;鎌倉五山の塔頭における開山堂と本坊の平面形式)
著者等紹介
鈴木亘[スズキワタル]
1937年横浜生。横浜国立大学工学部建築学科卒。株式会社竹中工務店設計部。横浜国立大学工学部助手。文化学院講師。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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