内容説明
15世紀後半、市民社会の理想が急速に色褪せてゆく「初期ルネサンスの危機」の中にあって、「万能の天才」とされ、また容易には素顔を顕さない「仮面の人」ともされる孤高の人アルベルティを、殊更に「建築家」という営みに向かわせたもの、またそこに彼が求めたものは何であったか。「建築家」の在り方を問い続けた著者がアルベルティと対峙し、その多面的な活動の中での建築の位置を、新たな視点から著作と作品の再解釈を通じて探ってゆく。
目次
1 「建築」を語ること
2 ジェノヴァからローマまで
3 ローマとフィレンツェ
4 フェッラーラとリミニ
5 De re aedificatoria
6 グラフィズムと建築
7 建築と政治
8 アルベルティとヴィッラ
9 マントヴァとフィレンツェ
10 建築家像を求めて
著者等紹介
福田晴虔[フクダセイケン]
1938年秋田県に生まれる。東京大学工学部建築学科卒、建築史専攻。東京大学助手、大阪市立大学工学部講師、助教授、九州大学大学院教授、西日本工業大学教授などを経て、九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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