内容説明
人間存在の根底に関わる問いから建築を語るハイデガー、広く一般に生の事態として建築をわかりやすく説くオルテガ、ハイデガーをもととして建築と美しさを問うペゲラー、近代建築への真の専門家による批判的分析を唱えるアドルノ。4人の哲学者による建築をめぐる思惟。
目次
詩人のように人間は住まう
技術の彼岸にある人間の神話
建築と美しさ
今日の機能主義
著者等紹介
伊藤哲夫[イトウテツオ]
岩国に生まれる。建築家、国土舘大学工学部建築デザイン工学科教授。早稲田大学建築学科卒業、同大学院修了。ドイツ、カールスルーエ工科大学留学。スイス、アトリエ5をはじめドイツの建築設計事務所勤務。ウィーン国立美術工芸大学客員教授。建築作品に、「鎌倉の楕円の家」、「立体最小限住宅」、「藤野駅前広場計画」等
水田一征[ミズタカズユキ]
満州、奉天に生まれる。建築家、広島工業大学名誉教授。京都大学建築学科卒業、同大学院修了。ドイツ、シュトゥットガルト工科大学留学。ドイツの建築設計事務所勤務。広島工業大学環境デザイン学科教授。建築作品に「鳥取の住宅」、「ドイツ、ベルクハイム老人ホーム」等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポカホンタス
4
建築についての哲学者の文章が並ぶ。ハイデガーによると、詩人は神の「尺度」を伝える者であり、人間は非詩人的に「住まう」ことから、詩人的に「住まう」へと向かう。それが本来的な「住まう」ことであり、そのために建物をどう建築するかが建築の本来的な課題だという(本来的という言葉が何度も出てきてちょっとうんざり)。オルテガは、人間は欠陥動物で、動物としての本能が損なわれているから、世界から疎外されている。だから世界という環境に適応するには人工的な構造物が必要なのだ、とする(これはなんとなく共感できる)。続く2010/09/06
メルセ・ひすい
0
10 青37 哲学者の講演論文 詩人のように人間は住まう マルティン・ハイデガー著. 技術の彼岸にある人間の神話 ホセ・オルテガ・イ・ガセット著. 建築と美しさ オットー・ペゲラー著. 今日の機能主義 テオドール・W.アドルノ著.2008/09/04
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