目次
1 伝統=死せるものの生命(「伝統」の二つの面―座標軸と保存庫;図案の時代―美術振興の重心が工芸から絵画へと移行する過程 ほか)
2 機能=工芸自立の根拠(工芸の自立―西洋をモデルとして;江戸情緒と都会生活―高村豊周の工芸革新 ほか)
3 素材=馴致できない力(理念から素材へ―一九七五~九五年の工芸;木を愛する心―一九八〇年代の西洋デザイン ほか)
4 匿名性=集合的な無意識(伝統工芸って何時代に作られたのですか?;器物の構造―器の形を指向する美術作品 ほか)
5 技芸本位(井高家の陶芸遍歴;須賀家の蝋型フォルム造形術)
著者等紹介
樋田豊次郎[ヒダトヨジロウ]
昭和25年東京幡ケ谷に生まれる。昭和51年東京芸術大学美術学部芸術学科大学院を修了後、昭和54年から平成14年まで東京国立近代美術館工芸館に勤務。現在、京都工芸繊維大学助教授。平成6年、企画担当した「素材の領分」展で「倫雅美術奨励賞」を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。