出版社内容情報
天皇家の祖先神を祭る最高位の神社である伊勢神宮と歴代天皇の即位にともなって挙行される大嘗祭のための祭儀場である大嘗宮は古代王権・国家の中枢的機能・宗教的源泉の役割を担ってきた。これらを建築史より考察。
内容説明
本書は、伊勢神宮と大嘗宮について建築史的な論究を行なおうとするものである。
目次
第1部 伊勢神宮論の基礎考証(伊勢神宮論の基礎考証・序説;神宮起源伝承の検討―『古事記』の場合;神宮起源伝承の検討―『日本書紀』の場合;神宮起源伝承の検討―儀式帳以下の場合;古代の斎王)
第2部 伊勢神宮の建築史的考察(伊勢神宮の成立に関する史的考証;神社建築としての伊勢神宮に関する考察)
第3部 大嘗宮の建築史的考察(大嘗宮正殿の史的変遷;大嘗宮の配置構成とその意味;大嘗宮正殿と神嘉殿の神座・御座再考)