出版社内容情報
名著『日本中世住宅の研究』で斯界の究明を画期的に進展させた著者の日本建築の意匠と構造を論究した半世紀に亘る労作。
内容説明
著者の第五冊目の論集。『蔭凉軒日録』にもとづく、「昭堂の研究」「竜光院の昭堂」、建築や仏像の制作経費の見積書に相当する文書「損色の研究」、書院や茶屋についての小論、中井家文書の調査で収集した資料を検討してえられた成果である二条城、伏見城、永原御茶屋関係の論文などを収録。
目次
第1編 日本建築の意匠と構造(選択と組み合わせの美;折衷様と座敷飾り ほか)
第2編 寺院建築の研究(念仏別所の阿弥陀堂について;無本覚心とその門派の活動―禅宗様成立の経路について ほか)
第3編 二条城と伏見城の殿舎(二条城の規模と建築の変遷;二条城二之丸殿舎の寛永度作事について ほか)
第4編 京と北陸の町屋(上杉家蔵洛中洛外図屏風と京の町屋;越前武生市内の町屋と大井家住宅 ほか)
付編(寝殿造小考;会所について ほか)