出版社内容情報
中世芸術、とりわけ絵画、ガラス、彫金などの技法の秘密をとく、殆ど唯一の書の解読。
内容説明
ロマネスク‐中世芸術の技法書。西欧ロマネスク芸術の謎をとく、唯一の手がかりであり、絵画、ステンド・グラス、金工などの技法の源流。
目次
第1巻 絵画論
第2巻 ガラス工芸
第3巻 金属工芸
感想・レビュー
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12世紀に修道士テオフィルスによって書かれた本『De Diversus Artibus』の翻訳本。第1巻は顔料製法、絵画技法、第2巻にガラス絵技法、第3巻は金工、オルガン製法などが書かれています。中世の工芸技術を知るたいへん貴重な文献。しかし日本語をもってしても内容は非常に難解で、幾通りの解釈が可能な場合も多々あり、決して中世の技法が明確になるというわけではありません。訳者による図や、時に本文よりも長くなる訳注に助けられながら(それでも難しい)内容を理解しようと努めることになります。2011/05/31