出版社内容情報
岸田劉生と並び称される写実主義第一人者である氏の、作品につながる情熱・思想、力強い人間像が浮かびあがった一冊。
内容説明
理論とそれを実践した作品により昭和初期の洋画壇に確固とした主義を打ち立てた前田寛治は、岸田劉生と並び称される写実主義の第一人者として美術史に欠かせぬ存在である。かれの旺盛な文筆活動の跡をたどる時、作品につながる情熱と思想が明快に表出し、彼の力強い人間像が浮びあがる。前田寛治全文集。
目次
画論(写実技法の要訣;肉体と背景の関係の要訣;写実「裸体」の傑作と凡作との構成上の差異;ムーヴマンとは何か ほか)
随想(ヴラマンク訪問記;滞仏中の思い出;モンマルトルの幻灯;パリーの豚児等 ほか)