内容説明
発達障害のある子の場合、その障害に起因する特有の理由から、著しい偏食傾向を示す場合があります。お手上げ状態になる場合もしばしば見られますが、あきらめないでください。本書では、個々の子どもによって異なる偏食の原因を探り、それに合った具体的な対応法を紹介します。
目次
第1章 気になる子はなぜ偏食なのか(気になる子どもに見られる偏食の特徴と指導の大原則;気になる子どもの偏食の原因と対応;偏食の原因と対応早見表)
第2章 偏食への対応の具体的方法(感覚異常が原因の場合;食べ物にこだわりや不安がある場合;食事の環境に起因するケース;過去に嫌な体験をしたケース;もともと食への意欲がない場合;食べる機会がなかったケース;筋力が弱い場合)
第3章 こんなときどうしたら…(調理や盛り付け;お弁当や給食;食事中のふるまい;外食その他)
著者等紹介
徳田克己[トクダカツミ]
筑波大学医学医療系教授。子ども支援研究所所長。教育学博士、臨床心理士、専門は子ども支援。全国の幼稚園、保育所などを巡回して、保育者や保護者を対象とした気になる子どもの相談活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきこ
2
発達障害の子にはごくわずかな量から勧めてみるが"ごくわずか"はスプーン一杯ではなく、米なら1/4粒だったりスプーンの先にわずかに付いた量のこと。本書にもあるが、私自身が「色々な物を食べて欲しい」という気持ちが強く、勧める量が多かったと反省。スモールステップの第一段階として"ニオイをかぐ"から始めるなんて恥ずかしながら目からウロコ。他にも「増量が見てわかるくらいならスモールステップじゃない」「こっそり混ぜて食べさせても、それを食べようと努力している意識がないから苦手克服にはならない」など勉強になる一冊。2019/01/05
おたおたママ
1
図書館。タイトルで予約し借りてみたが良書!他の本みたいにいつかは食べられますよ、とか、食べられなくても大人になれば困らないですよ、なんてものじゃなく、細かい!原因と対応が細かく描かれていてすごくタメになった!やっぱり偏食にも色々あって発達障害児あるあるなんだなぁと。どうせ食べてくれないから…ばかりでしたが機会を失わせないようこちらの意識改革によかったです。2016/06/29
fukura
0
偏食が長く続くと。。。心身の発達、活動範囲、苦手な食材に触れる機会減少2023/10/06