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出版社内容情報
本書は、著者や編集者などが書籍の巻末索引を作成する際に必要な実務的な知識と技術を解説する。索引は情報探索の基本でもあり、図書館情報学を学ぶ学生や一般の読者が、索引についての知識を得るための教科書にもなり得る。
目次
第1章 索引とは
第2章 索引の構造
第3章 配列
第4章 レイアウト
第5章 索引の作り方
第6章 編集と校正
著者等紹介
藤田節子[フジタセツコ]
東洋大学社会学部応用社会学科図書館学専攻卒業。(財)造船資料センター、(株)エレクトロニック・ライブラリー、川村学園女子大学教授を経て、現在フリーランス・ライブラリアン、久遠索引工房代表、八洲学園大学、二松学舎大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
11
閉鎖型(単行書巻末につけるもの)と開放型(雑誌記事索引のようなデータベース)の索引がある中で、閉鎖型の索引について丁寧に説明される。辞典類でもなく、読む本一冊の索引である。著者が主張されるように、ある程度の知的水準を支える書物となるならば、通読で読み飛ばすだけではなく、繰り返しの引用参照を期待されるので、索引は大いにその役に立つべきで、また役立っている機能である。電子書籍で全文検索が付随しているとしても、キーワードがどこに頻出するかなど分析ツールとしても有用性が高い。にも関わらず索引を欠く本も多い。2021/07/12
kenitirokikuti
9
図書館にて。2019年10月刊行と出たばかりなのだが、〈わが国には本の巻末索引の機能や構造、作製法を記した本はまだ少ない〉p.6 はじめに とある▲索引 index は、目次 contents,table of contents や用語索引 concordance とは異なる。単行本の巻末にあるのは閉鎖型、新聞や雑誌などは開放型。シソーラスは後者に用いる。専門用語集に近い。語の同義関係・階層関係(上位語・下位語)・関連関係などを規定したリスト▲目次は特定のテキストの順番を示したもの。2019/11/23
ゆうみい
8
やっと仕事が平常運転に戻り、時間がかかってしまったが読了。これは(特に専門書の)索引にかかわる人は一回くらい目を通した方が良い名著。と言うのも、索引は校了間近に作ることになり、慌ただしいとはいえ、何となく教わって何となくこなすしかないことが多い(もっと余裕を持って進行しろ! と言われるとぐうの音も出ませんが)。人名は姓→名でポストする、ダブルポストでなくて「を見よ」とする、参照頁は7個程度にする、などなど、すぐ明日から使おう。巻末のチェックリストも!2021/04/25
りぃ
3
いわゆる「本」の巻末索引の作成方法について書かれている。手元に置きたい本。 索引の見出し語は、読者が思いつくような語である必要がある。 索引が示すページを開くと、その語が表す情報内容が書かれている、そんな索引が良い索引。ただ、その語が登場するから、という理由だけで所在指示に含めると、索引を引いても読者は求める情報を得られない。2022/10/22
笛吹岬
3
逆説的と言えるかもしれないが、デジタルアーカイブの全文検索の意味を考えさせられた。フルテキスト検索よりも索引づくりこそ(そして要約)、デジタルの強みではないか。2019/11/28