ロケットガールの誕生―コンピューターになった女性たち

個数:

ロケットガールの誕生―コンピューターになった女性たち

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月06日 23時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784805209233
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C3044

出版社内容情報

ロケットエンジンの開発から惑星探査まで、黎明期の宇宙開発を支え、女性研究者への道を切り開いた女性計算手たちの生き方を描く。第二次大戦中、陸軍からの援助を受けていたカリフォルニア工科大学ジェット推進研究所(JPL)では、ロケットエンジンの噴射速度や飛翔体の経路を計算するのに数学や数値計算に堪能な人材が必要になった。そのとき採用されたのは数学や物理を修めた若い優秀な女性たち。彼女たちは「コンピューター」(計算手)と呼ばれ、紙と鉛筆、それに数学的能力を駆使してロケットを設計し、アメリカで最初の弾道ミサイルの打ち上げに貢献した。彼女たちは、単に単純な計算を行っていただけでなく、計算過程を整理し、計算方法を改良し、より効率のいい方法を開発していた。つまり彼女たちは最初のプログラマーだった。
 やがて、JPLがアメリカ航空宇宙局(NASA)の組織の一部になったとき、女性コンピューターたちは、月、金星、火星を目指す惑星探査の研究開発の担い手となった。人間の代わりにデジタル計算機(いわゆる「コンピューター」)が使える時代になると、最初のコンピューター・プログラマーとなり、コンピューター・エンジニアとなった。そうした彼女たちの努力によって、太陽系の惑星探査は実現した。やがて彼女たちは、後に続く女性研究者、エンジニアの先駆けとなっていく。
 本書『ロケットガールの誕生』は、「コンピューター」として宇宙開発を支えただけでなく、逆境をはねのけ、自らの道を切り開いていった彼女たちの物語であると同時に、黎明期の惑星探査の熱狂とそこに携わる人々の情熱を鮮やかに描き出している。

まえがき
1958年1月 打ち上げの日
第?部 1940年代
 第1章 上へ、上へ、そして遠くへ
 第2章 西海岸を目指して
第?部 1950年代
 第3章 ロケットの夜明け
 第4章 ミス・誘導ミサイル
 第5章 足踏み
 第6章 90日と90分
 第7章 月の輝き
第?部 1960年代
 第8章 アナログの大君
 第9章 惑星の引力
 第10章 最後の宇宙女王
第?部 1970年代?現代
 第11章 火星から来た男
 第12章 少女のように
エピローグ

ナタリア・ホルト[ナタリア ホルト]
著・文・その他

秋山 文野[アキヤマ アヤノ]
翻訳

内容説明

これは、女性たちによるアメリカ宇宙開発史だ。弾道ミサイル開発から現代の惑星探査まで、飛び抜けた数学の才能で宇宙を目指した女性計算手達の物語。

目次

一九五八年一月 打ち上げの日
第1部 1940年代(上へ、上へ、そして遠くへ;西海岸を目指して)
第2部 1950年代(ロケットの夜明け;ミス誘導ミサイル ほか)
第3部 1960年代(アナログの大君;惑星の引力 ほか)
第4部 1970年代~現代(火星から来た男;少女のように)
エピローグ

著者等紹介

ホルト,ナタリア[ホルト,ナタリア] [Holt,Nathalia]
サイエンスライター。南カリフォルニア大学、テュレーン大学、ハンボルト州立大学で学び、マサチューセッツ総合病院ラゴン研究所、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などで研究職に就いていた。サイエンスライターとして、これまで数多くの記事を寄稿。また、JPL(ジェット推進研究所)アーカイブ、カルテク図書館、ハーバード大学のシュレシンガー図書館などでも執筆活動を行っている

秋山文野[アキヤマアヤノ]
サイエンスライター、編集者、翻訳者。現在はBUSINESS INSIDER JAPAN、sorae.jp、JAXAなどに、宇宙開発分野を中心に日本の宇宙開発、海外宇宙ビジネス、宇宙開発史などの記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

19
米国の宇宙開発の歴史を計算係となった女性たちから見た年代史。軍事ロケットから科学的なロケット開発への移行、理工系の女性たちの就職先の問題、IBMの真空管コンピュータの出現、半導体のパソコンの登場などなど、時代の荒波を乗り越えてきた女性たちの姿が生き生きと語られていました。女性は結婚して妊娠したら退職して家庭に入るのが当たり前の時代に皆それぞれ悩み、苦労しながら宇宙開発に人生を捧げてきた事に感動しました。2021/12/07

山ろく

17
表紙にはレトロな服装の女性が並ぶ。いわゆるリケジョの進路が教職員か医療職に限られていた時代に、彼女たちがその数学の能力を発揮させたのはまだ手計算で行われていた弾道計算。やがて本格的なロケットの時代を迎え、本書半ばでNASAが発足し、コンピュータの発達につれてその役割を変化させながらも、長年にわたってロケット開発を支え続けた数多くの女性たちの活躍が描かれる。それは米国宇宙開発史の一面であり、スプートニクショックの真相や有人月面着陸と惑星探査計画との確執なども興味深い。今に続く仕事と家庭との両立の悩みもまた。2025/02/19

緋莢

11
図書館本。<アップルやIBMが生まれる前、そして〝CPU”と〝メモリー”が現在の意味になる前のこの時代、〝コンピューター”という言葉は、そのまま〝計算する人”を意味した。道具は紙と鉛筆と頭脳だけ。コンピューターたちは、これらの道具だけで複雑な数学の課題に取り組んでいた>アメリカでは、〝コンピューター”の多くは、女性だった。1940年代~現代まで、宇宙開発を支えた女性たちを書いた作品。『宇宙へ』シリーズの解説で取り上げられていて、興味を惹かれて手に取りました(続く 2024/12/08

ふくみみ

5
「ドリーム」がバージニア州のラングレー研究所に対しこちらはカリフォルニア州のJPLの話。米国はソ連と宇宙開発を競い,しかも研究所が10施設もあることで女性や有色人種でも登用される土壌があったんだなぁと感じた。また,当初手書きで数値計算を行っていた計算手たちが技術の発展でお払い箱になることなく,その技能を時代にあわせて進化させて定年まで働き切った姿に感銘を受けた。JPL発足当初から女性は参画していて,それは特殊な事例に感じたが,3章を過ぎてチームとして問題解決を行っていく様子からぐいぐい読まされた。2022/04/17

しょうじ

3
コンピューターといえば、電子計算機が出現する以前は数理計算する職業を示したらしい。米ソの宇宙競争の波に乗りカルテク大から出現したジェットエンジンの開発ベンチャーが大きな仕事をするようになる。そこには男性中心のエンジニアと女性中心のデータ処理を担当するコンピューター達がいて、理論と実験を繰り返し宇宙への挑戦を繰り返していた。技術が進むにつれコンピューター達は計算を計算機に任せる替りに、その計算機を働かせるプログラム作者、一部は宇宙計画の立案者にも進んでゆく。女性技術屋の話というより技術発展史のようだった。2023/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12830007
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。