内容説明
みんなの人気者、テントウムシ。ヨーロッパでは「幸せを運ぶ虫」。農業の世界では害虫をやっつける「ヒーロー」。理科の先生にとっては「教材」。でも、虫屋にとっては「ガッカリ虫」だったりする。いろいろな顔をもっているテントウムシって何者なんだろう?好奇心がむくむくわいてきたゲッチョ先生は、沖縄、ハワイ、グアム、ニュージーランド、そして夢の島まで旅をした…。幻の巨大テントウムシはどこへ?ハワイのテントウムシは青い?ゲッチョ先生のナゾ解きがはじまった!
目次
1章 テントウムシってどんな虫?
2章 幻のテントウムシを探せ
3章 テントウムシ屋と街歩き
4章 消えたオオテントウを探して
5章 ハワイのテントウムシ
6章 数奇な島の虫の歴史
7章 青いテントウムシの正体
8章 テントウムシの島めぐり
著者等紹介
盛口満[モリグチミツル]
愛称は「ゲッチョ先生」。1962年千葉県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒業。自由の森学園中・高等学校の理科教員を経て、沖縄大学人文学部こども文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海星梨
6
面白かった。著者がそもそも何やっている人か謎みたいな部分もあるけど、しっかりフィールドに出て文献も調べていく。自分は、一部から何かを探すって部分の知能だけが氷点直下なので、フィールドに出て何かを探すっていうのがなかなかできないだろうなって、なかなか外に出れてないんだけど、とりあえずフィールドに出て何か見つけたものを観察するってだけでもいいよね、と思ったり。でも、5月が終わってしまう……。次のチャンスは秋か。2023/05/21
みーさん
6
虫屋さんはすごいな。すべての生き物の底辺に虫がいる。虫は少々子供が虫取り網で捕まえても減らないほどたくさんいる。お母さんたちは可哀想とかじゃなくしっかり虫を捕まえて観察したりさせてあげた方がいい。と今森さんの講演で教えてもらった。虫を調べると植生から島の成り立ちまでわかる。2019/06/08
みのるん
3
テントウムシが好きになりました。2024/03/27
ぱぷお
1
よく見掛ける「ナミテントウ」はアブラムシを駆除する能力が高く、日本から輸入し導入している国がある。その結果、在来のテントウムシが減り、ナミテントウが増える傾向に。 外来種というと、西洋タンポポやブラックバスなど、外国から日本国内に持ち込まれ、在来種をおびやかしているイメージがありますが、逆に日本から外国に持ち込んでいることもあるのですね。安易な移動は生態系を荒し、危険です。2015/10/17
あちこ
1
わたし用に借りた本。虫屋たちの底深い情熱が、なんとも言えないわね。味まで知ろうと思うあたりは、ちょっとついていけなかった。2015/09/12