内容説明
十数年前まで、諏訪湖では毎年夏になるとアオコが大発生し、湖面は緑のペイントを流したかのようだった。しかし近年、そのアオコが、ほとんど姿を消した。諏訪湖はもう、汚れた湖の代表ではない。諏訪湖で何が起きたのか。そして、これからどう変わっていくのだろうか。
目次
第1章 諏訪湖はどうして汚れたか(浅い湖は汚れやすい;諏訪湖は昔深かった ほか)
第2章 諏訪湖の生き物事情(迷惑害虫ユスリカの正体;諏訪湖のミジンコ ほか)
第3章 水質浄化への取り組み(河川、海域に比べ、進まない湖の水質浄化;形態を変え、湖内循環する窒素とリン ほか)
第4章 水質浄化と生態系(アオコが突然少なくなった;夏の諏訪湖、毒素が減少 ほか)
第5章 湖と人のこれから(水質浄化が“自然に”進む;地球温暖化が生物に影響 ほか)
著者等紹介
花里孝幸[ハナザトタカユキ]
1957年東京生まれ。1980年千葉大学理学部を卒業後、国立公害研究所(現:国立環境研究所)研究員。1991年科学技術庁長期在外研究員としてウィスコンシン大学(アメリカ合衆国)で研究に従事(~1993年)。1995年信州大学理学部教授(附属諏訪臨湖実験所)。2001年信州大学山地水環境教育研究センター教授・同センター長(~2006年)。2006年信州大学山岳科学総合研究所教授。専門は陸水生態学。特に湖沼の動物プランクトンの生態研究が中心。動物プランクトンを中心とした生物群集における生物間相互作用(食う‐食われる関係や競争関係)の解明に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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