内容説明
かつて天文学者は考えた―なぜ、夜空は暗いのか?宇宙にはおそらく果てがなく、星は数え切れないほどたくさんある。それなのに、空のいたるところに星の光があることにならないのか?―天文学者は、夜空がなぜ暗いかという謎を長いこと考え、数多くの興味深い解答を提示してきた。問題解決のために400年以上の歳月が経った。空間や時間、光の性質、宇宙の構造、また、他の興味深い主題について広大な範囲が探索された。宇宙の闇の謎の解答を求める中で、探求の方向の誤りや奇妙な発見も多かった。
目次
なぜ夜空は暗いのか
第1部 謎の起源(競合する三体系;天球の光;星界からの報告)
第2部 謎の展開(デカルトの体系;ニュートンの針とハレーの球殻;星の森 ほか)
第3部 謎の継続(フラクタル宇宙;可視的宇宙;エドガー・アラン・ポーの金色の壁 ほか)
著者等紹介
ハリソン,エドワード[ハリソン,エドワード][Harrison,Edward]
エドワード・ハリソンは英国生まれの天体物理学者で、現在は米国マサチューセッツ大学アマースト校の物理学・天文学名誉教授職にある。以前は、英国ハーウェルにある原子力エネルギー研究所およびラザフォード高エネルギー研究所のプリンシパル・サイエンティストであった。宇宙初期の密度ゆらぎに関する研究で知られ(ハリソン‐ゼルドヴィッチスペクトル)、これは後のインフレーション理論を支える柱となった
長沢工[ナガサワコウ]
1932年生まれ。東京大学理学部天文学科を卒業し、東京大学大学院数物系研究科天文コース修士課程修了。理学博士。東京大学地震研究所勤務ののち1993年定年退官
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