内容説明
1991年6月10日午前6時、フィリピン・ピナツボ山周辺地域に避難命令が出された。大噴火が迫っているという科学者たちの予測は、1980年のセントヘレンズ、1984年のネバド・デル・ルイスの教訓に基づいたものだった。しかし、本当に大噴火があるのだろうか。もし、このまま終息したら(本当はそれが最良の結果なのだが…)誰が責任を取るのか。数日後、20世紀で2番目の規模というピナツボ山の巨大噴火は、そんな人間の思惑を吹き飛ばしたが、被害は最小限に食い止められた。
目次
第1部 一九八〇年セントヘレンズ山噴火(一九七九年夏ホブリットとフローティング・アイランド;信じられない;三銃士;膨らんだ;スワンソン)
第2部 一九八〇年~一九八九年学びの時(活火山という実験室―大噴火後のセントヘレンズ山;マンモスレークスの苦い経験;生きた火山の動物園;アルメロの悲劇とその後)
第3部 一九九一年ピナツボ山噴火(鍛えあげられた決断力;君は英雄になれる;噴火)
著者等紹介
トンプソン,ディック[トンプソン,ディック][Thompson,Dick]
1986年以降『タイム』誌ワシントン支局で執筆活動を続けるジャーナリスト。科学、医学、宇宙、環境などのジャンルを専門分野とし、アマゾン、ソ連、インド、ロスアラモスなどでも取材活動を行なっている。また、ホワイトハウス、議会、パナマ侵攻、湾岸戦争、アフガニスタンに関する記事なども執筆している。1985年、1986年、マサチューセッツ工科大学の特別研究員(science fellow)。バージニア州アーリントンに妻のクリスチンと在住
山越幸江[ヤマコシユキエ]
1966年、聖心女子大学文学部卒業。翻訳家。主に科学技術関係の翻訳に従事
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感想・レビュー
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佐倉臨
みい⇔みさまる@この世の悪であれ