内容説明
本書では、“はりんこ”の仲間を総称するトゲウオの分布や生態、生活史を概観し、次いで、特に繁殖期の雄同士や雌雄間に認められる個体間の関係を詳しく紹介する。さらに、こうした著者自身の研究成果をもとにしながら、雄と雌における“出会い”の変奏を通して、エソロジーの古くて未解決の問題に焦点を当てている。
目次
第1章 “はりんこ”との出会い
第2章 トゲウオ学の周辺
第3章 ハリヨの世界から
第4章 “出会い”―雄と雌の関係
第5章 エソロジーとの“出会い”
第6章 社会学との“出会い”
第7章 自然の中の私、私の中の自然
著者等紹介
森誠一[モリセイイチ]
1956年、三重県生まれ。現在、岐阜経済大学コミュニティ福祉政策学科・助教授。理学博士。トゲウオを題材に、その生態学と行動学を中心に研究活動を進めてきた。特に、進化学と社会行動学に関する何らかの展開を試みようとしており、最近は様々な分野(組織・内分泌学、分子生物学、システム工学など)かつ、アメリカ・カナダの研究者との共同研究を推進している。同時に、科学性を踏まえた保全活動を地域との合意を模索しながら実践している。これまでもこれからも、各地で「辻説法」しながら、地域環境を活かした形の保全シナリオを説いて回ることにしている
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