内容説明
本書は、一般にあるキノコの生物学的知見を網羅した通常の参考書、専門書とは異なり、キノコの生物学的基礎知識を導入部に配しながら、薬用キノコに関して、まず健康科学の基礎知識を専門的でありながらやさしく解説し、生薬から機能性食品としての薬用・食用キノコの医学的機能を科学的に実証する。さらに医食同源的な観点からキノコの薬膳料理を加えた。これらに加えて、シイタケからアガリクス・ブラゼイの栽培技術、キノコの育種にかかる細胞工学と遺伝子工学、また、最近脚光を浴びているバイオレメディエーション、すなわちキノコによる環境保全技術を配した。キノコに関してヘルスサイエンスをコアにした斬新な参考書。
目次
第1章 キノコとは
第2章 薬用キノコブームとその将来
第3章 キノコによる疾患予防と治療効果
第4章 和漢薬で利用されるキノコ
第5章 キノコの栽培法
第6章 キノコのバイオテクノロジー
第7章 キノコの成分検査に活用される機器とその原理
第8章 キノコを利用した環境保全
第9章 キノコと調理
第10章 キノコと特許
第11章 研究成果の公表と認知
著者等紹介
檜垣宮都[ヒガキミヤト]
東京農業大学地域環境科学部教授(農学博士)
江口文陽[エグチフミオ]
高崎健康福祉大学健康福祉学部助教授(農学博士)
渡辺泰雄[ワタナベヤスオ]
東京医科大学医学部助教授(医学博士)
岩橋祐司[イワハシユウジ]
岩橋国際特許事務所長(弁理士)
遠藤定義[エンドウサダヨシ]
「杏乃木」オーナーシェフ
大賀祥治[オオガショウジ]
九州大学大学院農学研究院助教授(農学博士)
熊崎武広[クマザキタケヒロ]
株式会社シナップス代表取締役社長
近藤隆一郎[コンドウリュウイチロウ]
九州大学大学院農学研究院教授(農学博士)
西孝三郎[ニシコウザブロウ]
元国立医薬品食品衛生研究所筑波薬用植物栽培試験場長。東京農業大学客員教授(農学博士)
本田与一[ホンダヨイチ]
京都大学本質科学研究所助手(農学博士)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。