目次
1 ンドキの森とは(ンドキの森とは;ンドキ調査記)
2 コンゴの人と自然(ブラザビルの人々の暮らし;ポール・シタさんのこと ほか)
3 精霊に抱かれた地への出立(精霊に抱かれた地への出立;ワイロの悪習がない国 ほか)
4 森を育てるゴリラたち(ニシローランドゴリラ;森を育てるゴリラたち)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビシャカナ
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ありのままの自然が残るコンゴの「ンドキの森」でのフィールドワーク。ゴリラをはじめとした様々な動植物が生きる草地や湿地などの多様な環境。そこで見た写実的な描写や、そこで感じた暑い、湿っぽい、痛い等の描写は感覚に訴えてくる。そしてコンゴの人や社会をひとりの人として見つめた文章は、研究者のイメージを覆す鋭敏な人間性を感じる。遠いコンゴや「ンドキの森」を感じさせる空気感や、著者がゴリラや自然から学んだこと感じたことが、自分の胸の深いところに届いて響いていく。これまで自分が読んだ紀行物の中でも格別な一冊だ。2014/06/17