内容説明
森林は単なる自然ではなく、それぞれの風土のなかで長い時間をかけて、人間と自然との共同によって創り上げてきた『文化的創造物』なのである。こうした視点で日本各地から具体的に十三の森林を選び出し、「心の通い合う森林」・「木をつくる森林」・「生活の森林」・「現代の森林」という形にまとめ、新しい森林文化論の構築を試みた。
目次
第1章 神の坐す森林
第2章 修験道を育んだ自然
第3章 千年来の物見の森
第4章 白砂青松
第5章 長年月かけて創られた美林
第6章 植えるこだわり使うこだわり
第7章 自然と人間技術の調和
第8章 散居村の風景
第9章 暮らしを守る緑の屏風
第10章 飛砂とたたかう文化遺産
第11章 ガーデンからフォレストへ
第12章 リゾート地の緑
第13章 大都市と森との絆