感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tosca
18
「本の雑誌」の投稿で「今年はどんな年だったと問われれぱコロナウイルスなんぞではなく中原涼という作家を知った年であった(中略…如何に面白かったか興味深いコメントがあり)最も不思議なのはこの本の初版が三十年以上もまだ売り切れていない事だ。中原涼を知らない皆さん、どうか地人書館に注文して読んで下さい。読んで損はさせないSF作品集だよ。さあ買った買った」というのを読んで、読みたい魂に火が点いた!確かに買って損は無かった。こんな感性の作品が埋もれているなんてもったいない。投稿者の仙台の男性様、ありがとうございました2021/02/27
マッピー
16
第一章と二章はショート・ショート。三章と四章は短編。ショート・ショートからにじみ出てくる悪意の切れ味に、思わずニヤリとしてしまう。フレドリック・ブラウンや星新一が好きな人は好きだと思う。短編の方は、読んでいる間中、人間という存在に対する嫌悪を突きつけられているようで、ちょっとしんどい。特に『青い竜の物語』は、人間に対する絶望ですらない、全くの無であり拒絶。『笑う宇宙』は筒井康隆的不条理な、家族の物語。作品世界が狂っているのか、読んでいるこちらがおかしくなってきているのか。どちらにしても孤独なのである。2023/03/10
ゆうゆう
0
図書館:短編集:★★☆☆☆面白いのですが、何だか頭が読み疲れました。2017/01/30
渡邊利道
0
訃報を聞いたので追悼読書。雑誌の短篇やコラム、翻訳などで目にし、読んでも来た人だったが今回はじめて単行本を読んだ。昔懐かしい雰囲気のショートショートといかにもジャンル小説が好きだった人らしい短篇で、オーソドックスで普通に楽しめる。奇想天外新人賞佳作の表題作は「集団狂気もの」の傑作で、再読だったがやはり傑作。2016/08/28
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