目次
第1章 序論
第2章 九つの重要な課題
第3章 ロングインタビューの四つのステップ
第4章 クオリティ・コントロール
第5章 書き上げのプロセス
第6章 質的リサーチをマネジメントすること
第7章 結論
付録
著者等紹介
寺〓新一郎[テラサキシンイチロウ]
立命館大学経営学部准教授。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。九州大学大学院経済学研究院助教等を経て現職。専門はマーケティング、消費者行動論。主著に『多文化社会の消費者認知構造:グローバル化とカントリー・バイアス』(早稲田大学出版部、2021年、日本マーケティング学会員が選ぶ「日本マーケティング本大賞2021」準大賞を受賞)などがある。国内外の主要学術誌に論文を掲載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
15
質的調査の基本的な手順と論文の書き方について説明した本。大学院生や研究者向けに書かれているため、研究機関において質的調査に関して習得するべき方法と倫理についても言及している。質的調査についての誤解は、量的調査の概念に基づいている。質的調査は定性調査であり、したがってその成果は個性記述的な論考にならざるを得ないのだが、量的調査の結果のように全体の傾向をまとめるかのような研究報告も散見されるという。考え方だけでなく、論文に仕上げるまでのプロセスが分かりやすく書かれている。2024/06/29
いとう
4
インタビューを終えてテープ起こしをしてみると、時間をかけた割には内容がsparse(スカスカ)であることは少なくない。「後の分析に十分なデータが得られるように、重要な用語の周りに十分な言明を残してもらう(p76)」ための準備として、本書は4ステップを説明している。概念的・文化的レビューを行うことで、インタビュー中に新概念に気づけるようになる、非面接者を不自然に誘導しなくて済むようになるかもしれない。 本書は事前準備に関する内容が中心であり、インタビュー中のインタビュアーのプロトコルがあってほしかった。2023/03/16
ヒラマサ
0
とりあえず通読。2023/10/22
Kanetaka M. Maki
0
合同ゼミの予習のためによんだ。インタビューを行うにあたって、必要な情報が網羅的にまとまっていて良い。2022/04/29
Bevel
0
とりあえずという感じ。インタビュー取って論文化まで射程にいれているという意味で、アカデミックなもの。最後の用語一覧素敵です!2022/04/14