昭和立憲制の再建―1932~1945年

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  • サイズ A5判/ページ数 372p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784805110584
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

戦前期の立憲政治が胚胎し、戦時体制を越えて戦後を準備した「秩序」のあり方に着目する、新たな日本近代史。

序章/立憲体制と戦時体制 第一章「危機の時代 1932~36年」政党不信/老総裁と新党構想/国体明徴と立憲政治/社会改革要求と馬場税制ほか 第二章「再編の時代 1937~40年」模索と闘争/日本独特の立憲政治/戦時体制と税制改革ほか 第三章「再建の時代 1941~45年」戦時体制と議会政治/基軸としての帝国憲法/戦時体制という秩序ほか 結章/近代からの逸脱

【著者紹介】
法政大学大原社会問題研究所兼任研究員・東京大学先端科学技術センター客員研究員、博士(法学)

内容説明

戦前期が胚胎し、戦時体制を越えて戦後を準備した「秩序」のあり方に着目する。

目次

第1章 危機の時代―一九三二~一九三六年(政党不信―老総裁と新党構想;立憲制の危機―国体明徴と立憲政治;社会改革要求と馬場税制)
第2章 再編の時代―一九三七~一九四〇年(政界再編―模索と闘争;立憲制の確認―日本独特の立憲政治;戦時体制と税制改革)
第3章 再建の時代―一九四一~一九四五年(体制再建―戦時体制と議会政治;立憲制の再建―基軸としての帝国憲法;戦時経済運営と国内の安定)

著者等紹介

米山忠寛[ヨネヤマタダヒロ]
法政大学大原社会問題研究所兼任研究員・東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、博士(法学)。1979年生まれ。2003年東京大学法学部卒業。2005年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。2011年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Naoya Sugitani

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戦前日本の五・一五事件以後の政治史を立憲制の再建課程ととらえる研究。「危機」「再編」「再建」を経て実は立憲制が戦時期に再建していたという逆説を描く。反政党の名のもとに登場した林内閣や阿部内閣は全く機能せず、戦時議会に多く軍人や右翼が進出したことは議会政治を再建させることになったという理解。恐らくこれが今後の政治史研究の基準となるだろう。一方で戦時期の人権抑圧や地方における翼賛体制、戦時体制への過小評価が気になる。この点をカバーする意味で小林啓治『総力戦体制の正体』あたりが戦時期のもう一つの評価軸となる筈。2017/09/02

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