出版社内容情報
歴史的視座と政治的視角
政治学史の愉しみと豊かさを語ってあますところなし
▼オーラル・ヒストリーや「建築と政治」など、政治学に新しい手法と観点を導入してきたことで知られる著者は、日本政治のあり方と行く末をどのように見ているのか。▼「日本政治よ何処へ行く」と題された東京都立大学での最終講義の様子（＋補遺）や、西部邁氏との対談「表現としての日本政治」、関川夏央氏との対談「いま政治に思想はあるか」、佐藤誠三郎、升味準之輔、坂本多加雄ら、師や畏友の追悼、も収録しました。
第1章 政治へのまなざし
日本政治史よ、何処へ行く （東京都立大学最終講義・補遺）
表現としての政治史－オーラル・ヒストリーをめぐって
いま政治に思想はあるか？－人間の政治の復権をめざして
第2章 忘れがたき人々
ミスター・ブァリンの七周忌－御厨文雄の晩年
点景と寸言－斉藤眞先生との出会いの光景
畏友を悼む－坂本多加雄の幻の遺著に
闘論を愛した保守ラディカル－追悼・佐藤誠三郎先生
升味さん、とお呼びしましょう－弔辞・升味準之輔先生
第3章 原風景へ向かう旅
平成の首相官邸－『首相官邸の決断』を読み解く
後藤田さんあっぱれ－『情と理』誕生秘話
楕円の構造と異端の系譜－自註自解『明治国家をつくる』
ある日本政治学者の原風景－『権力の館を歩く』への旅
【著者紹介】
東京大学先端科学技術研究センター教授。一九五一年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て二〇〇二年より現職。ＴＢＳテレビ「時事放談」のキャスターも務める。主著に、『明治国家の完成』（中央公論新社）、『オーラル・ヒストリー入門』（岩波新書）、『天皇と政治』（藤原書店）、『表象の戦後人物誌』・『「戦後」が終わり、「災後」が始まる。』（ともに小社行）などがある。
目次
第１部 政治へのまなざし（日本政治史よ、何処へ行く―東京都立大学最終講義・補遺；表現としての政治史―オーラル・ヒストリーをめぐって；いま政治に思想はあるか？―人間の政治の復権をめざして）
第２部 忘れがたき人々（ミスター・バファリンの七周忌―御厨文雄の晩年；点景と寸言―斎藤眞先生との出会いの光景；畏友を悼む―坂本多加雄の幻の遺著に ほか）
第３部 原風景へ向かう旅（平成の首相官邸―『首相官邸の決断』を読み解く；後藤田さん、あっぱれ―『情と理』誕生秘話；楕円の構造と異端の系譜―自註自解『明治国家をつくる』 ほか）
著者等紹介
御厨貴［ミクリヤタカシ］
東京大学先端科学技術研究センター教授。１９５１年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て２００３年より現職。２００７年からはＴＢＳテレビ「時事放談」のキャスターも務める。主著に『明治国家形成と地方経営』（東京大学出版会、東京市政調査会藤田賞）、『政策の総合と権力』（東京大学出版会、サントリー学芸賞）、『馬場恒吾の面目』（中央公論新社、吉野作造賞）などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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