出版社内容情報
消費者はどのように誕生し社会的に普及したのか。それに伴い消費社会はどう生成、発展し、揺らぎ始めたか。その変動過程を展望する初めての通史。
【著者紹介】
神戸大学名誉教授 商学博士
専攻 マーケティング・流通システム
目次
1 江戸の消費様式
2 消費近代化の跛行―明治・大正・昭和初期
3 貧と富の消費様式
4 戦争と消費者
5 大衆消費社会の誕生
6 消費社会の成熟と揺らぎ
著者等紹介
田村正紀[タムラマサノリ]
神戸大学名誉教授。商学博士。専攻はマーケティング・流通システム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッフル*ワッフル
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題名の通り江戸(消費概念の創生?)から現代までの消費者の歴史に焦点を絞った内容。日本の消費市場が劇的に変化している現状、歴史を振り返ることによるヒントがあるのでは?と。興味深かったのは、①経済的に貧しい社会は、リサイクル市場が活況を呈す。世田谷のボロ市など中古品の需要が高かった。②ブランドの時代に流通革命が支持されたのは何故か?節約した費用をブランド品購入に充当したから。特に②に関しては、逆説的だが衣服⇒ノーブランドが主流となると、不況でも高級食材が売れたりするのかも。2011/11/02