出版社内容情報
双方の歴史叙述の枠組みを超えてあらたな日中関係を築くために。
第1章 伊藤博文の中国観――立憲政友会創設期を中心に(瀧井一博)
第2章 辛亥革命と日本の反応――近代日本と「崛起する中国」(清水唯一朗)
第3章 加藤高明と二十一ヵ条要求――第五号をめぐって(奈良岡聰智)
第4章 第一次世界大戦後の中国をめぐる日米英関係――大国間協調の変容(中谷直司)
第5章 王正廷の外交思想(高文勝)
第6章 危機の連鎖と日本の反応
――朝鮮・満州・「北支」・上海 一九一九~一九三二年(小林道彦)
第7章 トルーマン政権の極東政策(長尾龍一)
第8章 ポーレー・ミッション――賠償問題と戦後日中関係(浅野豊美)
第9章 戦後日本における華僑社会の再建と構造変化
――台湾人の台頭と錯綜する東アジアの政治的帰属意識(陳来幸)
第10章 日中国交正常化交渉における台湾問題 一九七一~七二年(井上正也)
第11章 体制変革期における日本と中国 一九二七~一九六〇年(中西寛)
第12章 歴史は鑑か鏡か?――国際比較の中の日中歴史教科書(等松春夫)
第13章 「中国の台頭」と国際秩序(浅野亮)
内容説明
たとえ多くの血と涙が流されたにせよ、激しい変化の時代に人々が交流しあった事実をそれぞれの国の歴史叙述の枠に閉じこめてしまってよいとは思えない…21世紀、あらたな日中関係を築くために。
目次
第1部 分岐する運命―帝国日本と革命中国(伊藤博文の中国観―立憲政友会創設期を中心に;辛亥革命と日本の反応―近代日本と「崛起する中国」;加藤高明と二十一ヵ条要求―第五号をめぐって;第一次世界大戦後の中国をめぐる日米英関係―大国間協調の変容;王正廷の外交思想;危機の連鎖と日本の反応―朝鮮・満州・「北支」・上海一九一九~一九三二年)
第2部 冷戦下の変容―帝国の解体から国交正常化へ(トルーマン政権の極東政策;ポーレー・ミッション―賠償問題と帝国の地域的再編;戦後日本における華僑社会の再建と構造変化―台湾人の台頭と錯綜する東アジアの政治的帰属意識;日中国交正常化交渉における台湾問題―一九七一~七二年)
第3部 歴史像の転換―二一世紀日中関係の礎(体制変革期における日本と中国一九二七~一九六〇年;歴史は鑑か鏡か?―国際比較の中の日中歴史教科書;「中国の台頭」と国際秩序)
著者等紹介
小林道彦[コバヤシミチヒコ]
北九州市立大学基盤教育センター教授
中西寛[ナカニシヒロシ]
京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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