内容説明
日本には、日本の人材育成の方法があり、企業のグローバル化の中で、できることは「国際標準」に合わせたとしても、日本方式の独自性や利点を海外に対して主張する必要があるのではないか。本書では、イギリスやヨーロッパでの経験に基づき、各国の違いに焦点を合わせて、日本企業を説明した。90年前後に調査したデータの一部も紹介しながら、日本企業の「採用」管理と「昇進」管理に関わる、基本的発想を論じている。
目次
序章 人事戦略としての人事管理論
第1章 就職あるいは採用
第2章 教育・訓練
第3章 職務遂行能力と配置
第4章 競争と昇進
第5章 勤続と退職
終章 現代人事戦略の課題
著者等紹介
沢野雅彦[サワノマサヒコ]
1951年金沢市に生まれる。1973年和歌山大学経済学部生産工学科卒。1978年大阪大学大学院経済学研究科経営学専攻修士課程単位取得満期退学。富山大学経済学部助手、講師、助教授。英国暁星国際大学国際学部上級講師、教授を経て、現在九州国際大学経済学部教授(人事管理論・組織行動論専攻)。主要な業績『変容する経営学の知』(共著)千倉書房、1995年。『経営人類学ことはじめ』(共著)東方出版、1997年など
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