内容説明
わが国の刑事手続においてデュー・プロセスをいかにして保障しうるかという視点を遠方に据えつ、サーシオレイライとヘビアス・コーパスに関してこの十年余の間に執筆した論文を、一冊の本としたものが本書である。
目次
アメリカ合衆国におけるサーシオレイライ誕生の基盤
合衆国最高裁判所の役割とサーシオレイライ
サーシオレイライの許可基準(誤謬の是正;判例の産出)
わが国の上告受理制度
「刑事上訴」としてのヘビアス・コーパス
ヘビアス・コーパスへの新たな制約(ストーン判決の拡張の可能性;手続的障壁の拡大)
イングランドにおけるサーシオレイライの発展
サーシオレイライ拒絶の意味―McCray v.New York,461 U.S.961(1983)
ミランダ保障とヘビアス・コーパス―Withrow v.Williams,113 S.Ct.1745(1993)