内容説明
賢治、啄木「北上夜曲」はいかにして生まれたか―この川に育まれた作家の珠のような思い出の数々。いま溢れだし、情感豊かな北上川人を育ててきた“母なる流れ”を描きだす。
目次
1 北上川のほとりで(沈床;荷馬車引きの父;百姓嫁ゴ、キクエ;朝鮮人秀才・金ちゃん;無頼派願望 ほか)
2 北上川流域紀行(奥の泉を流れ出て;先ははるばる太平洋;阿弖流為・母礼の里;奥郡から内郡へ;県境を越えて ほか)
巻末付録 小説・北上夜曲
著者等紹介
三好京三[ミヨシキョウゾウ]
本名、佐々木久雄。昭和6年岩手県胆沢郡前沢町に生まれる。昭和25年岩手県立一関高等学校を卒業後、岩手県下小学校に勤務。その傍ら公募文芸誌『北の文学』等に作品を発表。胆沢郡衣川小学校大森分校在任中の昭和50年、小説『子育てごっこ』で第41回文学界新人賞受賞。昭和52年同作品で第76回直木賞受賞。翌昭和53年教職を退き以後作家活動に専念する。現在、一関「文学の蔵」会長、水沢「北上川倶楽部」会長、分校勤務以来の大森神楽同好会の活動にも関わっている。地元北上川流域の教育、伝統、文化の保存と振興に強い関心を持ち積極的に活動中
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