内容説明
伝教大師の1番大切な教えの一つに「一偶を照らす人間になりなさい」というのがある。どんな小さな目につかない片隅でも、その場所をしっかり守って全力を尽くす人間が偉い人である。現実の社会も総理大臣だけで国が成り立っているわけではなく、国民1人ひとりがそれぞれの持ち場で活躍することによって成立する。―企業における上司と部下、家庭における親子の関係、男と女の仲、そのすべてにおいてロウソクの炎を灯すことを自分の使命と考えることが、人間として生きていくための大原則である。“天台のこころ”を教えてくれる人生論。
目次
序章 ゆっくりしいや―“人生時間”について
1章 仕事ちゅうものはつらい―“仕事哲学”とは
2章 人間、間抜けてしもうた―“人間関係”の要諦
3章 心にゆとりのない者は成功しない―“頭・心”の安定
4章 愛する人と死別するのも人間―“生命・死”をめぐって
5章 90年、生きさせてもろうた―“運・長寿”の秘訣
6章 子どもの教育で大切なこと―“家族”の意味
7章 母の愛が薄くなった―“躾・性教育”のしかた
8章 40、50は洟たれ小僧―“定年”を考える
9章 張りつめた糸は切れやすい―“宗教心”について
10章 今の日本はどうなっておるのか―“人間の知恵”とは
11章 一隅を照らす人間になりなさい―“伝教大師”の教え
終章 人生、40歳からがほんとの勝負や―“生きる”喜び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
6haramitsu
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良かった。ちょっと人生折り返して焦っているような困っているような落ち着かない感じがあるけど、最後の人生慌てることはない「人間、本当の仕事がでけるのは六十歳をすぎてからなのや。」と。ウェルビーイングの前野夫妻も言っていた結晶性知識というやつか?三世の考え方で「この人生だけが人生ではない」と。伝教大師の「一隅を照らす」は我が身をロウソクにして一隅を照らしなさいと。みんながみんなちょっとでも光を発せれば、この世界は明るくなるやろ?と。ホンマにそうや。大きなことせんで言い訳で、ちょっと光を出そうよ。2025/10/20




