内容説明
江戸時代に檀家制度が施行されて以来、日本人はあまりにも“家の宗教”に馴らされてしまった。そのため、自分の家がいかなる宗派寺院の檀家か、その宗派がどんな教えを説いているのかを知らない人が多い。人心の荒廃している今日の状況下にあって、本書を機縁に仏教者としての自覚を深め、自己の完成をめざすと同時に、周囲に幸福をもたらす人々の出現を期待したい。
目次
第1章 伝教大師最澄の生涯とその思想
第2章 天台宗の教えとあゆみ
第3章 朝夕のおつとめ
第4章 仏事と先祖供養
第5章 天台宗と年中行事
第6章 日本天台の諸宗・諸派
第7章 天台宗寺院と旧跡