内容説明
私たちの苦悩する正体をあばき、破壊し、そして拭い去るために説かれた究極の教え『般若心経』！！東北福祉大学学長の著者が、サンスクリット語と照合しながら読み解く。「空」の辻説法。
目次
時代を変革する『般若心経』
心のスートラであること
観音と『般若心経』
照見の眼
五蘊―その認識のプロセス
哲理と救済
言語習慣の陥穽
色即是空の世界
二人の絵師
否定と真理
空から縁起へ
「無」とは何か
散りゆく花
十二処・十八界に生きる
縁起と無明
十二縁起をめぐって
四つの真理と八つの道
脱構築と諸行無常
恐れなき菩薩たち
存在と言葉
空―永遠への旅立ち
著者等紹介
千葉公慈［チバコウジ］
１９６４年、千葉県市原市朝生原生まれ。曹洞宗宝林寺住職。駒沢女子大学教授、刑務所・少年院の宗教教誨師を歴任。現在は学校法人栴檀学園東北福祉大学学長。東北福祉看護学校校長。芹沢〓介美術工芸館館長。大本山永平寺公開講座講師。千葉県いちはら観光大使。地域おこし隊「いっぺあｄｅ渓谷」代表。（株）小湊鐵道取締役。２０１７年グッドデザイン賞（受賞番号１７Ｇ０７０６３１）。専門分野はインド仏教教理学。日本文化論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロゼ
1
「空」とは、何も存在しないことでなくあらゆるモノは、その実態として性質が欠如しているという意味である。夕焼けは赤く、空は青いとは限らないように、この世界は決して私達が思った通りの姿をせずに"存在している” この不思議な感覚を持って読めばおもしろいと 文中に出てくる言葉の鍵が面白いかったです。2023/07/17
