内容説明
見返りを求めず、今・ここに全力を尽くすこと、愛語や立ち居振る舞いの大事さを説いた道元。その信仰と教えから、思想・名言、『正法眼蔵』、曹洞宗の歴史、他宗との違い、禅寺案内、お経、葬儀の中身、坐禅の仕方等々を平易に解説。
目次
第1部 道元の生涯と教え(道元の生涯;道元禅とは何か;その思想と宗教のキーワード;道元の名言;道元の読み方 ほか)
第2部 曹洞宗とは(曹洞宗とは;曹洞宗の歴史;他宗・他教との違い;目で見てわかる曹洞宗(伽藍・諸尊・塔婆など)
禅宗の仏具 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コクボ
1
次は仏様、実家の宗派、曹洞宗を選択。読むにつれトラウマが発動。ウチの父は祖母の影響でこの手の話を学んでいて、私の幼い頃、晩御飯の時にお酒を飲みながら、2時間程この本の「道元の生涯」「曹洞宗について」「修証義」の内容に近い事を懇々と話す事があった。その間聞く側はひたすら黙って正座を強いられる苦痛の時間。内容は全く覚えておらず、伝えたい事も未だサッパリ理解できていないが嫌な思い出だけが頭に染み付いていた。私の宗教への苦手意識は、この記憶が大きく影響している可能性がある。やはり宗教の無理強いは良くない。2016/09/14
はるち
0
道元編と曹洞宗編に分かれて順に学べる。初心者向け・上級者向けの内容が混在しているため、理解ができない部分もあった。また、様々な立場の人々がそれぞれ章ごとに書いているので、同じ事でも異なった解釈・知識が知れた。それゆえ、知識・理解が一辺倒に偏らずに済んだと思う。2014/09/09