内容説明
私は滅度する、さらば弟子たちよ!これが私の最後の説法である。臨終を前にした釈尊が最後に行った説法―『遺教経』。そのお釈迦さまの姿に自分を重ね、齢九十六歳になる松原泰道師が『遺教経』を懇切に読み解く。永き仏道生活を振り返り、最後に伝えたい教えとは何か。松原師の遺教ともいえる『二十一世紀へ言い遺したいこと』も併収。
目次
遺教経に学ぶ(釈尊入滅のとき;戒を守り、自己のものとす;心をととのえ、欲を制す;日々を生きる戒め;守るべき八つの徳目;教えをこの身に修行せん;さらば弟子たちよ)
二十一世紀へ言い遺したいこと(人生は…、苦であった;苦を救うための四つの心理;なぜ私は仏道を求めるのか;どこまでも人間性を信じなさい)
原文『遺教経』(仏垂般涅槃略説教誡経)
著者等紹介
松原泰道[マツバラタイドウ]
明治40年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。岐阜・端龍寺で修行。東京・龍源寺住職、臨済宗妙心寺派教学部長を歴任。平成元年第23回仏教伝道文化賞受賞。平成11年禅文化賞受賞。現在は、日月庵主管、「南無の会」会長。90歳をこえた今もなお講話を行い、禅のこころ、仏教的生き方をやさしく説いている
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