内容説明
本書は「観蔵院曼荼羅」2幅のうちの「彩色胎蔵曼荼羅(絹本着色)」十二院に描かれた全尊図とその制作記録である。
目次
彩色 胎蔵曼荼羅(中台八葉院;遍知院;蓮華部院(観音院)
金剛手院
持明院
釈迦院 ほか)
胎蔵曼荼羅・制作の記(白描下図の制作;絵絹への白描から彩色完成まで)
著者等紹介
染川英輔[ソメカワエイスケ]
1942年生。鹿児島県出身。1965年、東京芸術大学日本画科を卒業、作品買上げとなる。1967年、同大大学院修了と同時に、法隆寺金堂壁画復元模写に助手として参加(吉岡班)。翌年、同堂小壁画を模写。以後、日本画家として個展などで作品を発表するかたわら、東西の古典芸術・宗教・思想を研究、特に仏教美術の研究を深める。1984年より慈雲山曼荼羅寺観蔵院の両部曼荼羅の制作に着手、3年後に白描画を完成させた。その下図全尊に解説を付した『曼荼羅図典』(大法輪閣)が1993年に刊行され、大きな反響を呼んだ。また1987年より彩色金剛界曼荼羅の制作に着手、8年の経過を経て、1995年に完成。翌1996年『彩色金剛界曼荼羅』(大法輪閣)を刊行。1996年より彩色胎蔵曼荼羅の制作に着手、2001年11月に完成。現在制作と同時に、観蔵院仏画教室、読売文化センター仏画教室などで仏画の指導にあたり、さらに大正大学オープンカレッジの講師にも招かれている。代表作に「妙見曼荼羅」(田無山総持寺)などがある
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