内容説明
ブッダゴーサは偉大なる思想家か?それとも傑出した註釈家か?厖大な仏典群の中で、唯一、その構成と範囲を明示し得るとされる上座部パーリ三蔵―古代から中世にかけて、その担い手たちが、どのような「聖典観」を抱いていたのかを、三蔵の形成過程、仏説化理論、書写聖典の位置づけ等、最重要の視座から浮き彫りにする。
目次
序論
第1部 三蔵形成論(上座部三蔵形成史研究の総括と展望;韻文経典と小部;小部をめぐる資料論;小部の成立と受容;外典の諸相―『大法心』と『大界論』)
第2部 仏説論(上座部仏説論研究の総括と展望;三蔵所収の“仏弟子説”をめぐる仏説論;阿毘達磨仏説論;四大教法と仏説論)
第3部 聖典観(三蔵の結集と隠没;正法と書写聖典;舎利崇拝と経巻崇拝)
結論
著者等紹介
清水俊史[シミズトシフミ]
2010年佛教大学大学院修士課程修了。2013年佛教大学大学院博士課程修了、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD、佛教大学総合研究所特別研究員を経て現在、佛教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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