内容説明
なにが仏教なのか、真摯に仏教文献と向き合った成果の一大集成!伝統的な三蔵にせよ、大乗にせよ、仏教文献は、仏教教団が生み出したものだ。それにもかかわらず、それらの仏典には、仏教としての思想表明よりも、さらに顕著に自らを壊滅に導く圧倒的な傾向(ヒンドゥーイズム)認められる。生活・習慣(インド的通念)に浸触されてゆく哲学・思想(仏教教義)。
目次
序論 伝統教団における仏教文献の形成と展開
本論(『発智論』の「仏教」の定義;“法印”覚え書;七仏通戒偈ノート;カイネーヤ仙人物語―「一音演説法」の背景;貧女の一灯物語―「小善成仏」の背景;『法住記』の文献学的考察;アビダルマ仏教における菩薩論;出家菩薩と在家菩薩;菩薩成仏論と捨身二譚;『法華経』と『無量寿経』の菩薩成仏論 ほか)
著者等紹介
袴谷憲昭[ハカマヤノリアキ]
1943年12月25日北海道根室市に生まれる。1966年駒沢大学仏教学部仏教学科卒業。1969年東京大学大学院修士課程(印度哲学)修了。元駒沢大学仏教学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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