内容説明
瑜伽行派(実修行派)による経典の伝持と解釈学、論典の成立と著者伝承、註釈や翻訳の問題点など、その真相に果敢に迫る、唯識文献の展開史論集。
目次
序 仏教心意識論序説(フラウワルナー教授の識論再考;「四食」「四識住」文献の予備的一考察;唯識思想の経証としての『厚厳経』)
本論 論稿集成(MSに対するAsvabhava註釈の特徴―チベット訳を資料として;『大乗荘厳経論』第九章第五六‐七六頌のアスヴァバーヴァ註釈;Asaingaの聖典観―Abhidharmasamuccayaのdharmavini´scaya章について ほか)
結 対照校訂テキスト(チベット訳漢訳対照『摂大乗論』「序章」「衆名章」アスヴァバーヴァ註釈;『解深密経』の新旧両チベット訳―初期チベット翻訳史についての覚え書;新旧両チベット訳対照『解深密経』)
著者等紹介
袴谷憲昭[ハカマヤノリアキ]
1943年12月25日北海道根室市に生まれる。1966年駒沢大学仏教学部仏教学科卒業。1969年東京大学大学院修士課程(印度哲学)修了。現在、駒沢大学仏教学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。