内容説明
「ことばによることばの否定」という営みは、中観論者が真実に至るために徹しようとした共通の方法であり、中観思想の展開とは、その営みが変容する過程でもある。その中でツォンカパが示す問題提起は極めて重大な意味を持つ。本書は、彼自身が提示する主要テーマに沿って、その思想の独自性を明らかにしていく。
目次
ことばによることばの否定
否定対象の把握
正理のはたらき
中観論者における主張の有無
プラサンガ論法
対論者に極成する推論
自立論証批判
著者等紹介
四津谷孝道[ヨツヤコウドウ]
1957年富山県に生まれる。1987年駒澤大学大学院博士課程(仏教学)修了。1998年ハンブルク大学インド・チベット歴史文化研究所Ph.D.取得。駒澤大学仏教学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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