内容説明
仏教の観方が変わる。中国・日本の仏教を犯し続けた病巣を抉り出し、斬新な視点で独創的批判を展開する、瞠目の書。日本思想史や道元の研究者にも必見・必備。
目次
空性理解の問題点
『大乗起信論』に関する批判的覚え書
縁起と真如
宣長の仏教批判雑考
差別事象を生み出した思想的背景に関する私見
宣長の両部神道批判―思想と言語の問題に関連して
四依批判考序説
仏教と神祇―反日本学的考察
『維摩経』批判
『宝性論』における信の構造批判
場所としての真如(発表原稿篇)―「場所の哲学」批判
道元理解の決定的視点
「弁道話」の読み方
12巻本『正法眼蔵』撰述説再考
三教一致批判小考
道元に対する「全一の仏法」的理解の批判
教外別伝と教禅一致―禅の融合主義批判
道元の否定したもの
75巻本「発無上心」と12巻本「発菩提心」