内容説明
本書は、北原の個別論文と安和の学位論文とを再構成し、1冊の共著としたものである。本書に収められた北原と安和の論文は、二回にわたる佐敷町・国頭村の村落調査の成果である。
目次
序章 沖縄のヤー・門中・村落理解の方法論的試論
第1章 ヤー(家)の二元的構造と門中・村落
第2章 村落共同体とその山林管理慣行の形成
第3章 国頭の村落文化の変容―伝統文化の保存・保全の視点から
第4章 ヤー相続慣行とシャーマニズム
第5章 門中内的家(ヤー)観念のありかた
第6章 家(ヤー)と門中の継承関係
第7章 「門中化」と家(ヤー)観念
第8章 「門中化」と祖先観念
著者等紹介
北原淳[キタハラアツシ]
1941年長野県伊那市に生まれる。1966年東京大学経済学部卒業、アジア経済研究所調査研究部。1976年神戸大学文学部助教授、87年教授。1991年経済学博士号取得(論文博士・東京大学大学院経済学研究科)。1999年名古屋大学経済学研究科(国際経済動態研究センター)教授
安和守茂[アワモリシゲ]
1958年沖縄県沖縄市に生まれる。1982年琉球大学法文学部卒業。1990年関西学院大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。1994年姫路工業大学非常勤講師。1999年学術博士号取得(論文博士・神戸大学大学院文化学研究科)。2001年韓国啓明大学(客員教授)に赴任予定。2002年東亜大学経営学部就任予定
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