内容説明
著者は白秋と永別後、学徒出陣により過酷な中国戦線に投入され、奇跡的に生還。戦後、哲学と禅に長年傾倒し、その透徹した眼指で「白秋芸術の根底と本質」を鋭く抉り出す。近代詩歌の巨星・白秋の理解に必読の一冊。
目次
1 移動する白秋(鎌倉での父・白秋;大森緑ヶ丘・白秋城の思い出 ほか)
2 白秋童謡の世界(「赤い鳥」童謡と父;「芸術自由教育」と父 ほか)
3 白秋芸術の諸相(「邪宗門秘曲」と「汝にささぐ」;父の初期詩作ノートに想う ほか)
4 父・白秋を想う(全宇宙を愛した人;白秋生誕一〇〇年 ほか)
5 父・白秋と私(父の死;父・白秋の面目 ほか)
著者等紹介
北原隆太郎[キタハラリュウタロウ]
1922年3月29日、神奈川県小田原に生まれる。1944年1月、京都帝国大学哲学科在学中、中国戦線へ従軍。同年8月、戦病兵として帰還。1945年10月、復学後、禅哲学者・久松真一博士に師事、学道道場(現、FAS協会)の道人となる。1958年、京都大学旧制大学院5ヶ年修了。1976年、21年前より参禅していた般若道場の苧坂光龍老師より印記を受ける。1999年、オランダのフォーヘレンザンにおけるFAS欧州大摂心の講師をつとめる。2004年5月1日、急性呼吸不全のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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