出版社内容情報
真冬の雨、高架下トンネル、吹き溜まりの桜、水辺の光、冷たい風、清潔な雪。日常の風景に宿る彩りに人々は魅了されながら、「人並み」の境界線上で頼りなく揺れ続ける。忘れかけていた思い出がふいに襲ってくる。そのとき、ここには人生があるだけで、正しさも間違いもないと気づくのかもしれない。記憶にまつわる残酷な美しさを描く20の物語。
【目次】
王様か清掃員
父の予告
?の?末
それだけのこと
父の自転車と母の赤い車
追憶の打ち上げ花火
遅 配
逸脱と従順
一年に一度
路地奥の喫茶店
流れるプール
読み聞かせの手腕
水しか飲まない兄
息子の長靴
土俵際の夢
カラスの味
各々の嗜好
短いトンネルの先に
甘く匂う花々
影の聞き手
初出一覧
内容説明
風景の彩りに魅了されながら、人々は「人並み」の境界線上で揺れ続ける。そこには正しさも間違いもない。あるのは人生だけ。記憶にまつわる残酷な美しさを描く20の物語。
著者等紹介
太田靖久[オオタヤスヒサ]
1975年、神奈川県生まれ。2010年『ののの』で新潮新人賞受賞。コンセプチュアル書店「ブックマート川太郎」を展開。文芸ZINE「ODD ZINE」企画編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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