内容説明
〈神の子〉にとって物語とは何か。文学と社会問題を斬り結ぶ新鋭のデビュー作!
目次
問題の所在をめぐって(中上健次のいう物語とは何か;中上の議論を追う上で重要なこと;中上の物語論の位置付け)
中上健次を読む(「中上健次」ができるまで(一九四六‐一九七六)
前期物語論(一九七七‐一九八二)
後期物語論(一九八三‐一九八九)
余白のなかのリベラリズム(一九九〇‐一九九二))
時代を巻き戻す―少し長めのエピローグ(中上健次と三島由紀夫;私の兄のこと;私の父のこと;私自身のこと;痛み分けの術)
著者等紹介
野浪行彦[ノナミユキヒコ]
1987年、愛知県生まれ。私立愛知高校中退。早稲田大学文化構想学部卒業。フランス国立東アジア研究所研究員。ストラスブール大学日本学科講師を経た後、2025年に『フランスで考えた中上健次のこと―宗教二世にとっての社会物語学』(田畑書店)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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