内容説明
詩人歴30数年。父親であり、国語教師であり、福島人であり…日本のみならず、フランスやアメリカなど国際的に評価が高まりつつある詩人・和合亮一の、面白くて、愉快で、優しくて、切ないエッセイの数々。ぜひご賞味あれ!エッセイの魅力をたっぷりと。詩人の言葉のフルコース!
目次
朝の文箱
詩ノ交差点アリマス
震災からの日々
詩人のあぐら
通勤の車窓から
ルミナスラインをあなたへ
著者等紹介
和合亮一[ワゴウリョウイチ]
詩人。国語教師。中原中也賞、晩翠賞、萩原朔太郎賞、NHK東北放送文化賞などを受賞多数など受賞。2017年7月、詩集「詩の礫」がフランスにて翻訳・出版され、第1回ニュンク・レビュー・ポエトリー賞を受賞。フランスでの詩集賞の受賞は日本文壇史上初となり、大きな話題を集めた。また英訳詩集『WAGO RYOICHI/SINCE FUKUSHIMA』が2024年度の全米文学翻訳者協会の翻訳賞にノミネートされるなど、詩人として国際的な評価が高まっている。新聞や雑誌へのエッセイの連載や合唱の作詞、ドラマやオペラの台本なども数多く手掛けている。福島県教育復興大使、福島大学応援大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
2
2015~2023年に書かれたエッセイ。著者以外の詩人の詩を紹介するエッセイもある。ところどころに出てくる息子の成長譚も温かい。著者は高校教師でもあり,新聞奨学生となって頑張っている教え子の「熱心な姿が、未明の枕元にやって来るようになった」。幼い頃の家族の思い出も綴られ,懐かしく恋しい食卓の風景に心を寄せられる。祖父が好きだった『坊ちゃん』を授賞式に来た子供が買って帰りたいと言った―「祖父からの見えない『POP』が、冬空の深いところから静かに届けられた気がした」。東北に残る東日本大震災の癒えぬ傷も記す。2025/02/12