目次
子どもと孤独―創造性を養うために(孤独の果実;生理学的実験;創造性;自我のめざめ;出遭い;子どもの本当のよろこび;孤独の顔;内なる計画者;父母の祈り)
「少友だより」から(厳しさが育むつよさ;静かに、ひとりで;花を開かせてくださるかた;宇宙船「地球号」;創造の芽が;自然とのふれあいで;スローガンではなく;内省する力;幸せな人;「涙で祈る母の子は滅びない」)
著者等紹介
ボールディング,エリス[ボールディング,エリス] [Boulding,Elise]
1920年、ノルウェー・オスロに生まれ、3歳のとき家族ぐるみでアメリカに移住する。若い頃より平和運動に積極的にかかわり、クエーカー教徒となる。同じくクエーカー教徒である経済学者・詩人のケネス・ボールディングと結婚後、5人の子どもを育てながら平和研究に取り組む。1969年、ミシガン大学で社会学の博士号を取得。以後、ミシガン大学、コロラド大学で教鞭をとる。ダートマス大学名誉教授。国際平和研究学会(IPRA)の名誉教授。国際平和研究学会(IPRA)の事務局長、国際連合大学の理事などを務めた。2010年、アルツハイマー病の合併症のため89歳で没
小泉文子[コイズミフミコ]
1922年、東京に生まれる。42年、東京女子高等師範学校理科卒業。クエーカー教徒。82年、少友幼稚園園長となる。94年より学校法人普連土学園長を務め、その後顧問となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
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クェーカー教徒である著者による、子ども時代の孤独の体験の重要性を論じた小文集。「孤独がなぜ大事かというと、それが外界を統合するために、外界からはなれる、という体験であるからだ。心がたえず外界からの刺激でかき乱されているときには、そうした体験は得られるものではない」これは成人にも言えると思いますが、大人はそれ以上育たないのに対し、子どもはその後の発達にも影響するという意味ではより大事なのかも。日本の鎖国もその後の発展には大いなる意味があったとも書かれていますが、国にも当てはまることなのでしょうか・・・。⇒2024/05/28