内容説明
能登の里山に禅寺を建て、禅と農を中心とした生活を営みながら、道元の教えを身をもって実践してきた著者が、『正法眼蔵』のなかでも最も如実に道元の思想を示している「現成公案」を平易な現代語にうつした。若者のみならず、あらゆる世代に顕在化してきた「生きづらさ」を真正面からとらえ、何ものにも替えがたい自らの生を100パーセント生きるためのヒント。
著者等紹介
村田和樹[ムラタワジュ]
1950年、金沢市に生まれる。生家は曹洞宗の寺だが、15歳のとき、自らも仏門を志す。駒沢大学卒業後、73年に京都の安泰寺に入り、内山興正老師の元で修行する。80年に石川県輪島市三井町与呂見の山中にチェーンソーを片手に入山、龍昌寺を開く。85年ころより仲間たちと農地「よろみ村」を拓き、坐禅を中心とした山暮らしを営む。七尾市にて月に一度、仲間と催す読書会「哲学を読む会」は、20年続いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつ子🌼
5
まだまだ私には難しいことばかりなのですが、とても重要なことが書いてあるのだなとハッとする時もあります。大切に読もうと思います。2021/11/29
聲
1
「わたし」とは、もっともっと大きなものの流れの一部である、というようなことか。2020/01/21
flteeneous
0
・かくのごとくして、頭々に遍際をつくさずといふ事なく、処々に踏飜せずといふことなしといへども、鳥もしそらをいづればたちまちに死す、魚もし水をいづればたちまちに死す ・しかあるを、水をきはめ、そらをきはめてのち、水そらをゆかんと擬する鳥魚あらんは、水にもそれにもみちをうべからず、ところをうべからず。このところをうれば、この行李したがひて現成公案す。このみちをうれば、この行李したがひて現成公案なり2020/01/01