内容説明
かつての東大法科出身のエリートサラリーマンは、今、無一物の寺男として、困窮と病気で死の迫る中、ひたすら俳句を見つめていた。若き日に恋に破れてより、ひたすら人を責め、世を恨んできた放哉が、おのれの生き方は底抜けの柄杓のようだと、気づいたのではなかろうか。稀代の名作誕生の秘密に迫る。
目次
１ 春の山
２ サラリーマン放哉
３ 一燈園
４ 寺男放哉
５ 小豆島
６ 烟
著者等紹介
理崎啓［リザキケイ］
１９４９年、埼玉県新座市に生まれる。１９７５年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。埼玉県立松山高等学校教諭となる。朝霞西高校、富士見高校、狭山工業高校を経て、志木高等学校教諭（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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