内容説明
20世紀の著名人を悩ませ、苦しませた旅先の病とは?キャリア20年のトラベル・ドクターが、伝説の旅の行程を医学的に検証した「旅の診断書」を通して、現代のトラベルメディスンのあり方を提案する。
目次
第1部 現代の海外旅行の誕生(音楽家の旅―瀕死のマーラーを運ぶオーシャンライナー;兵士の旅―「武器よさらば」の舞台裏;ニッポン人の旅―パリをめざす病弱な芸術家たち)
第2部 海外旅行の成長と新たな健康問題(作家の旅―「キリマンジャロの雪」を生んだサファリの病;飛行士の旅―危険に満ちた大空の英雄時代;登山家の旅―なぜ七年間もチベットに滞在したのか;政治家の旅―チャーチルを首脳会議から救出せよ)
第3部 海外旅行の大衆化とトラベルメディスンの発展(女優の旅―ロケ先のヘップバーンを襲った病;晩年の旅―ヘミングウェー最後の冒険;現代日本人の旅―忘れていた旅先での病)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hamu hanako
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チャーチルやヘミングウェイなどの著名人の旅を通して、近代の海外旅行のあり方の変遷と、そこに纏わる健康問題を書いた、渡航医学の分かりやすい症例報告風な読み物。読み物としても興味深く、渡航医学のエッセンスもぎっしりなので、旅好きさんも専門家さんも楽しめるのでは。1章ごとに細かく分かれていて細切れ時間でも読みやすい。2014/06/20
gokuu
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仕事用。なんでもかんでも旅のせいにするのが強引でむしろ面白かった。でもトラベルメディスンはもっと日本で普及してもいいと本気で思う。2012/03/28