内容説明
日本人としての民主主義的な主体形成はいかにして可能か。日本近代百五十年の歴史過程を視野にとらえ、幕末の藤田東湖、戦後の丸山真男ら先人の思想的苦闘の意味を、あやうい日本の現況に照らして鋭く問いかけるユニークな政治文化論集。
目次
はじめに 「クローン人間」社会からの脱出
日本の近代と藤田東湖
丸山真男と日本共産党
「ゴルバチョフ革命」の挫折とソ連邦の解体
思想としてのダイアナ
平成無責任体制の暴発
あやうい日本と戦後五十年
メディアの堕落あるいはジャーナリストの不在
書物のイデオロギー(ジョン・ラーベ『南京の真実』;加々美光行『現代中国の黎明』;朱家麟『現代中国のジャーナリズム』;呉錦発編『悲情の山地―台湾原住民小説選』 ほか)