出版社内容情報
【書評より】
写真家・長岡洋幸が、初めてチベットに触れたのは、中学生のころ。その頃の恩師が登山家で、日本発のチョモランマ遠征隊に選ばれた。登山を終えて戻ってきた先生から伝え聞く話に、荒々しいチベットの自然を垣間見る。その7年後、中国の成都で初めてチベット人に出会う。真っ黒に日焼けした顔、腰から下げた刀。まるで野武士のような彼らの風貌に圧倒される思いで見つめる。
それ以来15年間、毎年2,3ヶ月をチベットで過ごしながら遊牧民、農民、僧侶たちの姿を撮影し続ける。たくさんの人に出会い、様々な風景を目にし、チベットの文化に接した作者の感動、驚き、心の通い合いがこの本にはみずみずしい文章で綴られていて、上質のフォトエッセイ集となっている。写真が約60点。チベットの大自然とともに、深いしわが刻み込まれた人の顔。たくましさと威厳に満ちた冰上がなんとも印象的だ。
『チベット文化研究会会報 第26巻第4号』
チベットに魅せられた写真家・長岡洋幸氏による、フォトエッセイ集。長岡氏が15年にわたり撮り続けてきたチベットの写真と、そこに生きる人々の肉声が収録されている。現地の人々と長岡氏のあたたかいふれあい、高山病での入院生活、聖なる地への旅などのエピソードがリアルに綴られている。現地の人々のたくましい顔つきがなんとも印象的だ。
『Canon Circle 2002.10月号』
内容説明
これは、写真家・長岡洋幸がチベットと交わした肉声の会話である。
目次
1 FEEL IN TIBET(草原でもらった腕輪;十三年目の高山病;地の果てグゲ王国;カムのジェットコースター・バス ほか)
2 MEET IN TIBET(オリビィエ;竹内淳子;マンダラ絵師;ラモー婆さん ほか)
著者等紹介
長岡洋幸[ナガオカヒロユキ]
写真家。1965年三重県鈴鹿市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。エディトリアルを中心にルポルタージュ、ポートレイト、スポーツのジャンルで撮影するかたわら、写真展や講演等幅広く活躍。チベットには1987年より15年間にわたり、毎年2~3ヶ月間は滞在している
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